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自閉症児の治療に活躍。ロボットセラピーの可能性

自閉症児の治療に活躍。ロボットセラピーの可能性

ロボットセラピーというと、一時期話題になったかわいらしいアザラシ型ロボット「PARO(パロ)」を思い浮かべる方も多いのでは?

「世界一癒されるロボット」としてギネスにも認定されたパロ。日本では主として特別養護老人ホームや、老人保健施設などで高齢者に対するセラピーロボットといて活躍しています。

アニマルセラピーと同様の効果を得るとされるロボットセラピー。それを裏付けるように、パロはアメリカのFDA(食品医薬品局)より医療機器として承認されており、多くの医療施設や介護施設などに導入されています。

一方、子供のASD(自閉症スペクトラム障害)の診断・治療においてもロボットを有効利用しよういう取り組みがさかんに行われています。
世界各国でメーカーと大学、病院などが協力して自閉症児の診断と治療のためにロボットを活用しようというプロジェクトが動いているのです。

医療現場で活躍する、愛すべきロボットたち

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ではなぜ、ロボットがASDの治療に役立つのでしょう?

人間が相手の場合、相手の表情やリアクションなどの多彩で微妙なニュアンスが、自閉症児に情報のオーバーロード状態をもたらすことはよく知られています。
その複雑さがないロボットの反応は、自閉症児にとっては苦痛を軽減させ、安心感をもたらすということ。

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こちらはルーマニア政府主導の「ASDにおけるロボット支援による治療を研究するプロジェクト」にて活用されているロボット。

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子供番組に登場するようなユーモラスなキャラクターが、子供に親しまれているようですね!

こうした試みで使われているロボットは、ヒューマノイド型から、ぬいぐるみのようなものまで多彩。中にはタブレットなどにそのようなカバーを付けているだけのものもあります。
大切なのは子供の行動や言ったことに対して、「安定した、安心感のある動作で」インタラクティブにやりとりができるということ。

方法論としては、ハイエンドなロボット自体が相手の言動に反応するという機能を発揮するほか、たとえばセラピストや医師が子供の反応に対してリアルタイムで音声を入力し、応対するというやり方も多く試みられています。

病院でのロボット

Via:ROBOTS

自閉症児のみならず、子供患者全般にも、ロボットのキャラクターは恩恵をもたらす可能性があります。
こちらは実際にクリニックで活躍するヒューマノイド型のロボット。
その役割は、たとえばこんな感じ。

注射や治療を怖がっている子供に対して、ロボットが
「ハーイ!」と明るく話しかける。
子どもが「あれ?」と興味を持つと、ロボットはすかさずしゃべり始める。
「僕もさっき注射受けたんだけれど、全然怖くないよ!」

こういったユーモラスで親しみやすいロボットとの会話は、多くの子供たちにとって治療に向かう際の安心感をもたらすようです。

医師やセラピストのコミュニケーションツールとしてのロボット

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こうして医療現場におけるロボットの活用を見ていくと、ロボットが医師やセラピストになり代わるということではなく、主にはコミュニケーション面をサポートする方向性だということがよく分かります。

鉄腕アトムの時代から、子供とロボットは親しい友だち!
医療現場においても、そんなロボットたちの力をもっともっと活用する時代が訪れていることに、期待感が膨らみます。

Via: Robo Therapy  | ROBOTS

Medicatessen 編集ディレクター / ライター

Sanae

食べ歩きとアウトドアを愛する編集者。

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