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見た目だけじゃない!デザインアワード受賞作品がもたらす医療機器の機能美

見た目だけじゃない!デザインアワード受賞作品がもたらす医療機器の機能美

「医療機器」と聞くと医療者であっても患者であっても、容易に想像がつく程日本の医療機器は型が決まっているように思います。
また、その型が医療者、患者双方の満足いくものというわけでもなく、双方何かしらの不便を感じているように思います。

今回は、海外のデザインアワードを受賞した医療機器が、見た目だけでなく機能にも特化しているという視点からご紹介していきます。

新しいCTスキャナー、その機能美とは

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まず1つ目の医療機器はCTスキャナー「ShellTec」
スタイリッシュな印象を受けるデザインにまずは目を引かれますが、見た目だけでなく、人間工学的なルールも意識しています。

患者に負担をかけないよう、スキャンテーブル自体が動くようになっており、柵をつけずとも患者が落下しないような工夫がテーブルに施されています。
また、シェルという構造にすべてをまとめたことで、パーツをいじることなくメンテナンスができることも、ユーザーにとって便利な特徴。

CTは特に身体の不自由な人を乗せるときに、医療者、患者双方に負担をかけてしまいがちですが、その負担を解消しながら、機器としての美しさを発揮しているCTといえるでしょう。

一歩進んだMRIシステムから見る機能美

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次にご紹介する医療機器はMRI。
MRIというと、検査には30分以上の時間がかかり、検査中は工事現場を彷彿させる低音のノイズが鳴り響き、患者側の負担は相当なものとなることは容易に想像できます。

 

このMRI「SMRTIMAGE LUMICA」の最大の特徴は高解像度のディスプレーによって患者は検査中にまるで劇場にいるかのような体験をすることができること。
また、耳のヘッドフォンもクッション素材の安定する構造で、外部の音をシャットダウンすることができます。

さらに、医療者側からも患者の状態をモニタリングすることができ、患者側も医療者側に通信をすることができるため、双方が快適に安心して検査を受けられる機能が備わっています。

アルミとガラスで作られた、近未来のホスピタルベッド

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最後にご紹介するのが、医療現場で無くてはならない存在、ベッドです。

機能的かつ基準に適合した非常にフレキシブルなベッドを作ろうということから着想され、素材としてアルミ二ウムとガラスが選択されました。なんとなく、冷たいようなイメージを持つかもしれませんが、アルミニウムで作られたことで、最大限に低床にすることができ、さらには9種類のポジショニングをとることができます。

さらに、檻に閉じ込められているかのような閉塞感を回避するため、サイドの柵をガラスとしたことで周囲を見渡すことができ、閉所恐怖症の方へも配慮した設計となっています。

医療者、患者双方へのメリット追求が美しいプロダクトを生み出す

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見た目も美しい上に機能も充実したこれらの医療機器。
どの医療機器もユーザーオリエンテッドを突き詰めた結果、機能美が生み出されているように感じます。

もちろん日本でも 同じ精神はあるものの、やはり型にはまってしまっているのではないかということが、医療現場から見た率直な感想となります。
見た目だけでなく機能も美しい医療機器が日本にも普及することを楽しみにしています。

 

Medicatessen ライター

Ray

動物・スポーツ・食べることが大好きな、現役看護師。

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