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車いすユーザーのライフスタイルを軽やかで豊かに。そのまま乗れる電気自動車

車いすユーザーのライフスタイルを軽やかで豊かに。そのまま乗れる電気自動車

車いすで生活する人にとって、行動範囲を広げてくれる自動車。しかし、乗降時や、車いすの積み込みに介助が必要な人も多くいます。

ハンガリーの企業がアメリカ・テキサス州で開発したのは、そんな車いすユーザーが自分の力で簡単に乗り込める電気自動車です。なんと、車いすごとすっぽり乗り込み、そのまま出発! 見ているだけでわくわくする、車いす専用車をご紹介します。

 

ひとりで気軽に出掛けることが可能に

“車いすのまま乗れる電機自動車”

この車の名前はKenguru(ケングルー)。ハンガリー語でカンガルーという意味です。リモコンでバックドアが大きく開き、自動でハッチが降りてきます。

“車いすのまま乗れる電機自動車”

乗り込むと、ステアリングではなくバイクのハンドルのようなものがあり、アクセルやブレーキなども全てこのボタンで操作することができます。

 

小さなボディが車いすユーザーの不便を解消

“車いすのまま乗れる電機自動車”

丸く可愛らしいフォルムと鮮やかなカラーに思わず目を奪われるKenguru。最高時速は40㎞/hなので、高速道路には乗れませんが、一度の充電で走れる距離は97㎞。ちょっとした買い物や通院、通勤なら、充分な距離を移動できます。

Kenguruのように一人で乗降ができる車なら、介助者と予定を合わせる必要はありません。自分で車に乗り込み、友人や家族のもとへ、気軽に移動できるのです。ちょっとしたことでも、誰かの助けを必要とするもどかしさ。それが解消されるのはかなり嬉しいですよね。

動画の女性のように休日にランチをゆっくり楽しむこともできます。日本での販売予定はまだないのが残念ですが、アメリカでは2016年中に1000台を製造し、予約順に販売していくようです。

 

コンパクトで実用的、日本の「フレンドリーエコ」

 

“車いすのまま乗れる電機自動車”

実は、国産でも自力で乗り降りできる車いす専用車を販売している会社があります。富山県の(有)タケオカ自動車工芸の「フレンドリーエコ」という車です。

Kenguruと比べると、デザインはかなり実用的ですね。最高時速は55km/hとKenguruをやや上回っています。自宅のコンセントから充電ができ、価格は100万円程度です。

 

フォードからは車いすのまま乗り込めるエクスプローラーが登場

“車いすのまま乗れる電機自動車”

BraunAbility社が製作したのは、車いすのまま乗り込めるエクスプローラー。フォード社の協力を得て、実現しました。運転席がごっそり外れ、迷彩柄の仕様もワイルドです。退役軍人ユーザーの多いアメリカらしい車ですね。

 

車の上まで車いすを引っ張り上げてくれるトヨタの「ウェルキャリー」

 

“車いすのまま乗れる電機自動車”Via: TOYOTA
Via: TOYOTA

トヨタからは、車いすを自動で収納する「ウェルキャリー」というオプションパーツが発売されています。プリウスなど対応している4車種に搭載できます。

運転手が座席に乗り込んだ後、ルーフに積んだ「ウェルキャリー」をリモコン操作で開き、降りてきたフックに車いすを引っかけて引っ張り上げるというものです。強風の心配のない、屋内駐車場ならありかもしれませんね。

 

車いすユーザーの毎日をもっとアクティブにしてくれる電気自動車に期待が集まる

“車いすのまま乗れる電機自動車”
身体の不自由な方のみならず高齢化社会の到来ということも背景に、車いすユーザーに向けた国内外メーカーの開発努力には今後も大いに期待がかかります。
その際、機能だけではなく、kanguruのようなデザイン面での洗練や「乗って、所有して、楽しくなる車」という選択肢も、さらに広がってほしいと思います。

車はライフスタイルを表現する大きな手段だからです。

Medicatessen ライター

mochida

セレモニースタッフ兼ライター。休日は湾岸エリアでジョギング

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