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世界の病院食レポートから見えてきたもの

世界の病院食レポートから見えてきたもの

「病院食はまずかった」

残念ながら入院経験のある多くの人は、退院後、そのような感想を口にするようです。

治療のための食事であるため栄養重視でおいしさは二の次、見た目もあまり配慮されず、それでも我慢して食べなければならないもの、それが病院食。そのようなイメージが、長らく諦めをもって定着してきたわけですが、最近は新しい取り組みがみられるようになってきたようです。たとえば、

・出汁にこだわって、薄味の味気無さをカバーする。
・見た目や彩りにも配慮し、「食」への意欲を増進させる。

「食べること = 生きること、回復を促すこと」
そのような意識のもと、病院食を見直す医療機関も増え、SNSなどには豪華で工夫のある病院食を驚きをもって報告している患者さんの投稿画像も多数みられます。

日本ならではの食への繊細なこだわりが、このように医療機関でも発揮されることは患者の立場に立つと大いに歓迎できることです。
一方、世界の病院食はどのようになっているのでしょうか?
そんな疑問から、各国の患者からの病院食レポートを集めてみました。

患者さんが投稿した世界の病院食

世界の病院食レポートから見えてきたもの

マレーシア: 味は「まるで本物の中華料理! 」と、患者さんも満足の模様。お皿やカップなども彩りが美しいですよね。

世界の病院食レポートから見えてきたもの

イギリス: 茹でたインゲンとキッシュの2品。「インゲンはちょっと茹ですぎかも」との感想。

世界の病院食レポートから見えてきたもの

ハンガリー: 刻んだソーセージとパン2枚、バター、以上! ちょっと悲しいかも…

世界の病院食レポートから見えてきたもの

オーストラリア: メルボルン郊外の病院で提供されたイタリアンソーセージとレンズ豆、にんじん、マッシュポテトのメニュー。サイドディッシュも充実していて、まるでレストランみたい!

世界の病院食レポートから見えてきたもの

オーストラリア: 「食事のひどさで鬱になりそうだった」(患者さんコメント)同感かも…

世界の病院食レポートから見えてきたもの

カナダ: 投稿したFlickrユーザによると「食べられたものではなかった」とのこと。家族に食事を持ち込んでもらって、しのいだとか。

世界の病院食レポートから見えてきたもの

カタール: 「素晴らしかった! 」と患者さんも絶賛。プレートはちょっと味気ない感じがするけれど、品数も多くバランスがよさそうな食事ですね。

そして、我が国のメニューも海外の投稿に登場!

世界の病院食レポートから見えてきたもの

日本(大阪): 野菜の天丼、豆腐とわかめのスープ、きゅうりと海草のサラダ、そしてデザートにりんごと柿。投稿したアナベル・オルズコ氏は「すべての料理が盛り付けも美しくて美味しかった。病院食としてはとても魅力的」と評価しています。

病院食を見直すきっかけに

各国とも個々の医療機関により現状は異なりますので、もちろん、これらの病院食メニューは必ずしもその国の傾向を表すものではないと思います。
しかしながら、患者さんの食への意欲や期待を高めるために何をすべきかというヒントにはなるのではないでしょうか。

国内の患者さんへの対応はもちろん、医療ツーリズムなどの活況を背景に、ひとつの検討課題として考えてみたい分野です。

Medicatessen 編集ディレクター / ライター

Sanae

食べ歩きとアウトドアを愛する編集者。

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